青空とハンバーグ

たまに博物館や歴史の話。ごくたまに漫画や映画の話。

コミティアで見つけた本

f:id:zhiyang:20160506002748j:image

今日、日付的には昨日のコミティアで渋い博物館本を見つけました。作ったのはTresPalusというサークルみたいです(会場で名前確認してなかった)。まだ読んでないですが、面白そうだし楽しみ。既刊本っぽかたですが、既にとらのあなで委託してたんですね。知らんかった…。
 
あと歴史部を彷徨いてたんですが、個人的に興味のある後期伝統中国(要は宋以降)の本がほぼ皆無で悲しかったです。仕方ないすね、人気ないし…。ただ、皆さんの思い入れのある時代やテーマの本が並んでるのは、見てるだけでも楽しいもんですね。おかげでSuicaにチャージするお金が無くなって帰れなくなるところだった。国際展示場 is 遠い。

佛狼機砲が見つかった!


ウィーンに江戸初期の大砲 博物館で100年ぶり確認 :話題のニュース:中日新聞(CHUNICHI Web)

 
ウィーンの軍事史博物館で、江戸時代の大砲が見つかったらしいです。上のリンク先である中日新聞によれば、
 
大砲は砲身後部に火薬を詰めた子砲を装填して砲弾を発射する「フランキ砲」
 
とのこと。このフランキ砲、同じ名前のものが史料で確認できます。漢字で書くと「佛狼機砲」。佛狼機は佛郎機とも書きますね、というかそちらの方が普通かも?多分色々な史料に出てくる名前かと思いますが、僕が佛狼機砲を見たのは『籌海図篇』でした。
 

『籌海図篇』って何?

 
簡単に言うと、今から500年に中国で書かれた海防研究書兼日本研究書です。
当時の中国は明という王朝の中期だったのですが、倭寇の被害が酷く、海防や倭寇の根城である日本の研究の需要が高まったのでした。そうした背景のもと編纂された『籌海図篇』の編者である鄭若曽は倭寇対策に当たっていた役人の幕僚の一人で、この書物は日本の地理・風俗や中国沿岸部の軍事施設、倭寇の頭目の系譜の情報から武器や船の図説まで、包括的な内容となり、素人が見ても読み応え十分な一冊です。
で、その『籌海図篇』に載る佛狼機砲の図が以下の二枚です。

f:id:zhiyang:20160504004054j:image

f:id:zhiyang:20160504004034j:image上は火縄を銃座で固定したような感じ、下はもっと大砲みたいな雰囲気ですね。ウィーンで見つかったものは下のものに近いですかね。

解説文にざっと目を通すと、

其機活動,可以低,可以昂,可以左,可以右,乃城上所用者,守營門之器也。其制出於西洋番國,嘉靖初年始得而傳之。

 とあるので、城壁の上に固定して、侵入する賊を迎撃してたんでしょうか。西洋の番國、要はポルトガル人が伝えたんでしょうけど(中国史では西洋=ヨーロッパではないですが)、伝わった時期である嘉靖年間は倭寇の被害が最も激化した時期であり、まさにうってつけの武器が伝わってきたというわけですね。まあポルトガル人は倭寇の被害が激化した一因というか、倭寇の構成員そのものだったりもしますが。ちなみに嘉靖年間は1522年~1566年、『籌海図篇』の初刻が1562年らしいです。

また、小佛狼機と大仏狼機があったというので、上が小佛狼機、下が大佛狼機でしょう。別々の名前にはならなかったんですね。

余談ですが、「佛狼機」は元々銃の名前ではなく国の名前だとちゃんと(?)認識されていたようですが、この「佛狼機國」=ポルトガルの人間が初めて広東に現れた際の逸話として、こんな記述がありました。

其船主名加必丹,其人皆高鼻深目,以白布纏頭,如回回打扮。

 加必丹ってのは出島にもいたカピタンのことでしょうか。そして後半の白い布を頭に巻いて「回回」の真似をしていたという部分、「回回」はムスリムのことなので、ポルトガル人は初めての異国の地に行くにあたって、既に中国と交通していたアラビア人かペルシャ人あたりの真似をしたということなのでしょうか。地球の反対側から来ただけあって、必死さが伝わってきますね…。

今回、ウィーンで見つかったのは17世紀初頭に今の福岡で作られたものらしいですが、日本のフランキ砲は佛狼機砲の名前とともに中国から伝わったのでしょうか。それとも、別にポルトガル人が伝えた後に中国のものと同定されたのでしょうか。いずれにせよ、ポルトガル人がムスリムの振りをしながら中国に伝えた火器が日本でも作られウィーンに渡っていたという、兵器一つにもワールドワイドな文脈が存在したのでしたというだけの話でした。

鉄道博物館に行ったときの感想 その2

その1はこちらです。Suicaで入場できます。

 何となく鉄道博物館に来たものの、いまいちテンションが上がり切らなかった僕。そんな僕の目の前に現れたのは、あの路線に使われていた車両たちだった。

 

中央線がいっぱい

 

f:id:zhiyang:20160503143703j:plain

昔の御茶ノ水駅を模したホームに立川行の列車が。クモハ40系というらしい。最初はオレンジ色じゃなかったんですねえ。

f:id:zhiyang:20160503144613j:plain

中にも入れる。木造で雰囲気ありますね。

 

f:id:zhiyang:20160503143735j:plain

f:id:zhiyang:20160503143739j:plain

大正13年(1924年)と昭和8年(1933年)頃の中央線の時刻表。昔は万世橋駅があったことがよくわかります。今でもあれば乗り換えなしでアキバにいけたのになあ。あと、高尾じゃなくて浅川に行ったんですね。大正の方には市ヶ谷と飯田橋の間に牛込駅がある。ていうか、国分寺までしか旅客輸送しなかったのだろうか?国分寺以西も線路自体はもうできてそうな気はするんですが。

僕は物心ついた頃から中央線沿線で育ってきたので、昔の沿線風景や駅の様子を想像して、かなり楽しかったです。

 

f:id:zhiyang:20160503143722j:plain

f:id:zhiyang:20160503145242j:plain

f:id:zhiyang:20160503145254j:plain

101系。103系とは違う…のだろう(分からない)。

 

f:id:zhiyang:20160503145421j:plain

201系はレプリカだろう、生首だし。行き先と種別は変わりますが、「青梅特快 河口湖行」みたいなアベコベな表示になることも…。

 

親子で楽しい 祖父母世代も楽しい

 

鉄道オタクでない大多数の人たちにとっても、自分に馴染みがある路線に使われていた車両があると、やはり楽しいのではないでしょうか。特に長距離を走る特急車両は、旅であったり上京であったり、思い出深い出来事に欠かせないワンピースであったと思います。特に飛行機の登場前は。

f:id:zhiyang:20160503150038j:plain

あさかぜ」に乗ったという話をおじいちゃんが孫にしていたりも。

 

f:id:zhiyang:20160503185348j:plain

勿論新幹線もいる。JR東の博物館なので200系。(東海道新幹線が見たければ名古屋へ)

 

f:id:zhiyang:20160503185356j:plain

再現されているホームはたしか上野駅

 

小物が面白い

 

f:id:zhiyang:20160503185746j:plain

車両以外にも、諸々の小物も充実している。個人的には歴代の切符が面白かった。最近は近距離であればSuica使っちゃうので、こういう小さい切符は見なくなったので、最新の形式のですら懐かしかったり。

 

f:id:zhiyang:20160503190121j:plain

f:id:zhiyang:20160503190208j:plain

f:id:zhiyang:20160503190223j:plain「展示しきれなかったものを保存しています」という、要は倉庫な部屋もあり、物凄く無造作にプレートやら何やらが保管されているのだけれど、そこも結構面白い。何気なく見落としがちな駅名看板とか切符とかをマジマジと見る機会もないですし。

 

というわけで、何やかんや閉館間近までウロウロして楽しんできたのでした。よく考えたら、たかだか100年ちょっとくらいの間に、蒸気機関車300㎞/hの新幹線まで進化し、リニアまで作ろうとしているんだから、改めて凄いなあと。利便性を上げたいんだけど、技術が追い付いてないなかでの試行錯誤なんかも見て取れます。展示車両が活躍していた時代の旅のお供、つまり酒や食べ物の紹介なんかもあって、昔の生活の雰囲気が分かったりも。鉄道が今以上に人々の生活に結びついてたんですねえ。

てな感じで、以上です。他にも色々写真撮ってきたんですが、長くなっちゃうのでこの辺にしておきます。

鉄道博物館(大宮の方)に行ったときの感想 その1

先日、東京では4月29日夜の放送で「タモリ倶楽部」が開業前の京都鉄道博物館に行っていました。楽しそうでしたが、そういえば自分も先週鉄道博物館に行ってました。大宮の方の。以下がその時の雑記です。

 

入る前から展示は始まってる!

f:id:zhiyang:20160501224555j:plain

埼玉新都市交通鉄道博物館駅を降りると、すぐ展示空間が。まだ入場前なのに。D51や修学旅行列車「なかよし」の生首があったり、床が時刻表になっていたり。

f:id:zhiyang:20160501224549j:plain

f:id:zhiyang:20160501224639j:plain

そもそも、鉄道博物館駅に既に展示めいたものがある。JRの駅じゃねえのに。

f:id:zhiyang:20160501224629j:plain

 

 中に入ると…

中に入るには勿論チケットがいるのですが、なんとSuicaが使える。さすが鉄道博物館なだけある。

f:id:zhiyang:20160502002847j:plain

まあSuica使わなかったのですが。

f:id:zhiyang:20160502003020j:plain

こんなカードが入場券でした。これをSuicaみたくゲートでピッてやる。多分Suicaを使うのを選べば、Suicaをピッてやれば入れるようになっているんだろう。ちなみにカードは退場時に回収される。

 

中に入ると子どもの声がめっちゃ響いている。日曜だし、親子連れが多かったんだと思う。でも案外空いてたけど。

f:id:zhiyang:20160502003648j:plain

新幹線の戦隊モノ?がお出迎え。

ぶっちゃけよく分からないが…

f:id:zhiyang:20160502005313j:plain

上の写真は2階から撮ったもの。

 

メインの展示ホールに行くと列車がズラリと並んでいるわけですが、一番最初にお出迎えするのは国産第一号だかの蒸気機関車(正確には忘れてしまいました)。蒸気機関車自体はやっぱり格好良いなと思う反面、鉄道好きでもないので正直ピンと来ない。価値があるのは分かるのだが、鈍い人間なので実感として理解するのは難しい。

ただ、蒸気機関車と言ったらD51のようなものを想像していたので、最初期のものは結構ちっちゃく感じて、可愛らしいなと思ったり。

f:id:zhiyang:20160502003835j:plain

弁慶号。名前は全く可愛くない。

ところで、「タモリ倶楽部」を見ていたら京都には義経号がいるらしいと知った。セットだったのね。弁慶号が②ってことは①は義経号なのか?

 

f:id:zhiyang:20160502003850j:plain

下から車体を覗くことのできる車両もある。何やかんや言っても、見せ方も色々工夫されているし、所狭しと色々な車両が並んでいるだけで結構テンションも上がってしまうのだが。

 

とまあ、最初は楽しみ方を量りかねていたのですが、この後に色々テンションの上がる展示物に出くわしました。今回はもう眠いし長くなりそうなので、それはまた後日に。続きます。

ブログ始めたい

ブログを始めたいと思います。

 

と言っても、書くことも特にないのですが。

恐らく、出先で見たもの(博物館が主だと思います)や読んだ本の感想、歴史系のニュースへの個人的な反応が主だと思います。ていうか、それ以外に書くことない。

 

よろしくお願いします。

 

f:id:zhiyang:20160504120833j:plain

写真はこの間行ってきた松岡美術館で撮ったものです。そこの感想はそのうちに書きます。